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2011.2.5 「浮標」
吉祥寺シアターに"浮標"を観に行ってきました。
長塚圭史さん演出の舞台です。
三好十郎さんの本は何て美しいんだろう。
美しい日本語。
今じゃ聞かない、いろいろな日本語が
現代の役者を通して耳に心地よく聞こえてくる。
中でも主演のてっちゃん(田中哲司さん)はすばらしかった。
あの長い難しい台詞を体に染み込ませていて、
それを聞いてる私たちにも心地よく入ってくる。
あの日本語に感情を乗っけるのは至難の技だったはず。
でも軽やかに感情の起伏を表現していた。
最近フランス語まみれだったので、美しい日本語をスポンジのように吸収していく私。
敢えて現代の言葉に訳すのではなく、昔の言葉を現代の役者が喋るのが物凄く素敵だった。
舞台装置も素敵だったし、四時間という時間も心地よく過ぎていった。
素敵なお芝居を観させていただいて、刺激になりました。
「トップガールズ」も頑張るぞ。 -
2011.2.1 暴れん坊将軍
浜辺を暴れん坊将軍のように走りまくりました。
気持ちいいー。
果てしなく続く浜辺。最高でした。
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2011.2.1 ノープラン
全くノープランな私たち
ローランがどうしても見たいと言うle jardin des douarsに。
二人とも一気に気に入ってしまい、今日からここに三泊することにしました。
勿論、エサウイラのvilla de l'oも可愛かったし、
マラケッシュのlyad el fennも素敵だったけど、ここは何だか別世界。
場所はうーん・・・ ウブドか伊良部島かって感じです。
緑に囲まれた建物なんですが、兎に角凄い。
ぼーんやり、これぞバカンスという場所ですな。
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2011.2.3 青色ボールペン
モロカンは何故かボールペンが青色しかない。
私が買ったときも青。
ホテルもタクシーもレストランも
みーーーんな青のボールペンを使う。
とうとう聞いてみた。
"黒は悲しい色だから、皆青を使うんだよ"って
レストランのお兄さんは言っていた。 -
2011.2.3 モロッコの・・・
モロッコのコーラ
モロッコの捨ちゃん -
2011.2.3 言葉
村上春樹さんの「めくらやなぎと眠る女」を読んでいる。
1"深い哀しみには、いつもいささかの滑稽さが含まれている"
2"恐怖はたしかにそこにあります。それは様々なかたちをとって現れ、
ときとして私たちの存在を圧倒します。
しかしなによりも怖いのは、その恐怖に背中を向け、目を閉じてしまうことです。
そうすることによって、私たちは自分の中にある一番重要なものを、
何かに譲り渡してしまうことになります。"
3"印象のない人間には悪い印象も持てない"
4"かたちのあるものと、かたちのないものと、
どちらかを選らばなくちゃならないとしたら、かたちのないものを選べ。" -
2011.2.3 祝日本サッカーチーム!
モロッコ最終日。
ゴルフもやったし、乗馬も二回もやったし。
一日があっという間に経ってしまう。
何にもしなくても、こんなに時間が経つのは早いのだ。
仕事をしてたら、一年なんてあっという間なのがわかる。
le jardinのシェフが作ってくれる料理はどれも絶品。
クスクス、タジン、カリフラワーのスープ、ズッキーニのグラタン、
作ってるときの匂いに誘われ、台所に忍び込むとレシピを教えてくれた。
日本でもやっみよーっと。
さてさて、それぞれの国では"日常当たり前にやってること"が
外国人には不思議にうつる。
例えばミントティー。
ティーポットからグラスに向けて、高さ40センチ位のとこから勢いよく注ぐ。
他のレストランで見たときも、1mくらい離して注いでた。
(小さい時、急須からお茶注ぐのに凄く高くからやっていたら母さんにコツかれたのに。)
例えば食後。
アラブ国では、食べたあと作ってくれた人に感謝を込めてげっぷをする。
"ハッムドゥリィラ(よく食べたお腹一杯「ごちそうさま」という意味)"と言いながら。
(小さいときドリフのカトちゃんのコントを真似て、
牛乳を飲んだあとげっぷをして遊んでたら、先生にすごく怒られたっけ。)
兎に角、国によって常識は非常識になり、非常識は常識になるのだ。
フランス人は(いや、ローランだけかも。いや、大抵の男性のフランス人は)
ものすごい勢いで鼻をかむ。
その時の寺島家の、あの唖然としたみんなの顔が
今でも忘れられない。
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2011.2.3 Paris
モロッコから帰ってくると、パリは何て綺麗に見えるのかしら。
何だかほっとしてる私。
昨日はアーティストのhuge reppとnatalieとでレストランでご飯。
ルイーズが大きくなっててビックリ。
このレストランはとても人気みたいで混み合ってて
entreeを食べてから、なかなかメインが来ない。
子供がぐずり始めるので、一人のウェイトレスを取っ捕まえて
"何分待たせるんだ"って皆で文句を言ったら、
そのウェイトレスは逆ギレして"あなたたちがentreeを頼んだからメインが来るのが遅いのよ!"
って言い捨てて行ってしまった。
何て言い草。
四人で口あんぐり。
そうだった。ここは言い訳の国だった。
思い出した。
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2011.2.3 アトリエでランチ
グザビエのアトリエでグザビエの作ったランチをいただきました。
日本では表参道のウ゛ィトンにて、ローランプロデュースによる
グザビエの作品展をやっています。 -
2011.2.3 若さの秘訣
アニエスbの会社にて。
アニエスさん、御年70歳。
ミニスカートを穿いていて、若い若い。 -
2011.2.4 エランドール
あー やっぱり日本はいいわー。
綺麗な町。
有栖川公園の満開の梅。
素敵。温かいし。
昨日はエランドール賞の授賞式に行ってきました。
朝フランスから帰ってきて、姫と捨を二子玉川に迎えに行って
パッキングをほどいて、DHCのCMの衣装合わせに行って。
そして表彰式。
若松監督が御祝いに駆けつけてくださいました。
嬉しかったです。
時差で眠気もすっかり覚めて、tsutayaに行ってビデオ借りまくり。
『今度は愛妻家』を観ました。
石橋蓮司さん、最高でした。
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2011.2.25 Merci beaucoup
今日は富麗華にて、両親が私のためにお祝いパーティーを開いてくれました。
他、セカンドマザーの大下方子さん、その娘・何十年来の親友のまっこ、
そして事務所の社長の万由美さんと、
マネジャーのかおりん、ローラン。
かずは稽古のため欠席。
美味しかったし、嬉しかったし、楽しかったし、
とおさんの下ネタも混ざりつつ、
幼少期の話やモロッコのバカンスの話、授賞式の話や海外の話、
皆笑ってHappyなパーティーでした。
皆に守られてるんだなぁ、愛されているんだなぁと心が温かくなりました。
有り難う。
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2011.2.8 第65回毎日映画コンクール
毎日映画コンクールの授賞式に行って来ました。
今日はAlberta Ferrettiのドレスです。
とても格調の高い式典で、めちゃめちゃ緊張して
コメントを話すときに、口がからっからでした。
授賞式も無事に済み、家に帰ってからWEBニュースを見ると
「これからも小さな映画をやっていく」と書いてありました。
言い方間違ったかなー。
インディペンデントの映画だけをやるつもりではありませんよ、私。
大きかろうが、小さかろうが、自分が「やろう」と思ったものに
情熱を持って取り組むと言ったんだけどなぁ。
興業収入の話が出たので、
「私自身興業収入に貢献できるような作品に
呼んでいただけるかどうか分かりませんが、これからも情熱を持って
一つ一つ取り組んでいきたい」
と言ったんだけどなあー。
うーん。
言葉って難しい。
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2011.2.10 『春との旅』
あー いい映画見たなぁー。
仲代達也さん主演、小林政広監督による『春との旅』。
これぞ日本の映画じゃないですか。
心が熱く熱くなり、温かい涙が止まりません。
徳永えりさんもすっごく良かったし、
脇を固める役者さんがこれ又豪華だし。
私が勝手に賞を決めていいならば
主演男優賞は間違いなく仲代さんですし、
作品賞は「春との旅」です。
日本人が忘れかけている、これぞ日本の映画という気がします。
本当に素敵な時間をありがとうございました。 -
2011.2.16 ブルーリボン賞授賞式
行ってきました。
ブルーリボン賞授賞式。
助演女優賞は木村佳乃ちゃん。
2人の事務所の社長の万由美さんと
最優秀マネージャー賞(佳乃ちゃんと私を担当してるから)のかおりんとで受賞後写真撮影。
その後は祝賀会。
佳乃ちゃんは壇上で感極まって泣いちゃって
嬉しい気持ちが物凄く伝わってきました。
おめでとう。
かおりんとはもう十何年。
かおりんの誕生日である2月20日は
7年前、「赤目四十八瀧心中未遂」で日本アカデミーを取った日、
昨年ベルリン銀熊賞を取った日、
今年はキネマ旬報の表彰式。
森田剛くんの誕生日。・・・なのであります。
今年の司会は鶴瓶さんと綾瀬さん。
綾瀬さん、頑張ってはりましたわ。
来年は妻夫木君と司会をやらねばいかんのだ。
兎に角、みんなで祝えることはいいことだ。
楽しい楽しい一日でした。 -
2011.2.17 bienvenuゆみこー
昨日は
マリオバターニのご婦人・ゆみこバターニが帰国とあり
"レディース会"を決行であります。
あっこちゃんが鍋やってくれました。
ゆみこ飲み過ぎ!
まあ、相変わらずの我らが国際結婚カップルのぶっちゃけトークにて
あっという間に12時を回り、あっこちゃんの旦那のアーノーが帰ってきてからも
話は止まらない、止まらない。
久々のゆみこの弾丸トークに、あこもしずも私も大爆笑。
笑ったわー。
そうそう、ミッシェルとシウエイにもfrancocinoisが誕生。
どんな顔した子かなー。
おめでと。
今日は2月26日からNHKで放送される
"タロウの塔"の記者発表に行って参りました。
皆さん、是非ご覧になってくださいませませ。
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2011.2.18 言葉の影響
言葉が活字になると、時になんて暴力的になるのでしょう。
私の嫌いな言葉の一つ、例えば"隠し子"。
"隠し子"って書いてあれば、
そりゃー見た目はインパクトあるし、皆さん週刊誌を買うんでしょう。
でも、その子供がいつかそれを見たときに受ける
"私って隠されてたんだ"というショックは
大変なものだと思うんですよ。
これは私の独自の意見ですが。
自分が発した言葉は、もちろんそれが事実で
責任を持たなきゃいけないんですけどね。
私も"そんなつもりで言ったんじゃないのに"と思うことは多々あります。
でも時には面白いって思うものもありますよ。
こないだ読んだ週刊誌で
"寺島しのぶ執念の裸。復讐!松たか子へ。逆境人生"って。
何だよそれ。
私、松さんのために脱いだわけじゃないんですけど。って
怒るどころかあまりに馬鹿馬鹿しくて、笑いが止まりませんでした。
まあ、他に東スポさんの"カッパ出現"とか"宇宙人はいた"なんてのも
日本は平和な国なんだなーと幸せな気持ちにさえなります。
はてさて。
今日は日本アカデミー賞。
若松組で私一人が受賞したので、若松監督が応援に来てくださいます。
ほんとは、若松監督とも大西くんともカメラマンの辻さんとも一緒に座りたかったなあー。
でもいろんな映画人にお会いして、大いにその場の空気を楽しんできたいと思っています。
飲み過ぎないようにしようっと。
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2011.2.18 はまりもの
今はまり気味のそのまんま生姜。 -
2011.2.19 アカデミー賞
昨日はアカデミー賞。
LANVINのドレスでキメました。
やっぱり大きなテーブルに一つの作品の仲間たちが座ってるのは羨ましい。
というのも
授賞式が終わってから祝賀会に行くチーム、
残念会に行くチーム、いずれもみんないるから楽しそうで
それがやっぱり一人で受賞すると出来ないんだよなー。
でも私たちのテーブルは、豊川さんも吉川さんもいて
皆で飲んだくれて楽しかったですけどね。
一番の感謝と言うか、キャタピラーを見た役者さんや監督から
『良かった』と感想を言ってもらったことや、
受賞式後に私を愛する関係者一同が
『しのぶちゃんがもらわないのは納得いかん』とか言ってくれたり、メールくれたり。
そんな人たちに守ってもらえて、私は幸福者だと本当に感じたのでした。
また私のハートに火がついてしまったので応援してくれている人たちのためにも
何かしでかさなくてはと誓った日なのでありました。
それにしてもこのモヤモヤした気持ちを払拭させてくれる
『川の底からこんにちは』という映画。
さっきからゲラゲラ笑いが止まりません。
映画って素晴らしい! -
2011.2.21 キネマ旬報
私にとっては映画賞レースの最後を飾るキネマ旬報の表彰式に行ってきました。
映画人なら誰もが目指している、映画人のための本物の賞です。
式のあと豊川さん、柄本さん、さくらちゃん
そしてさくらちゃんのご両親、奥田瑛二さんと安藤和津さんと
柄本さんの奥様・角替和枝さん、息子・佑くんとで祝賀会。
皆、よく知ってる方たちなので大いに盛り上がりました。
豊川さんとは『やわらかい生活』でいとこ同志、
『愛の流刑地』で愛人関係、
テレビドラマ『太宰治物語』で夫婦をやらせていただきました。
豊川さんはなーんにも会話がなくても、二人でたたずんでいられる
物凄く珍しい役者さんです。
いじられっぱなしです、私いつも。
「また何かやりたいですねぇー」と酔いどれで誓い合ったのでした。
何がいいかな。 -
2011.2.21 司会の極意
昨日のキネマ旬報表彰式の司会は
フジテレビの笠井アナウンサーでした。
本当に映画をよくご覧になっていて、
一人ひとり何を聞いたら面白いかを凄く分かっていて。
ありきたりな質問でなく、
他の受賞された方の質疑応答もとても興味深く、聞き入ってしまいました。
私も来年、ブルーリボンの司会をやらなくてはいけないので
笠井さんには程遠いですが、一人一人の役者さんに興味をもって
リスペクトをもって、司会に臨ませていただきたいと思います。
勉強になりました。